私は高校在学中に介護の仕事に興味を持ち、卒業してすぐに近くのグループホームに面接し、採用して頂けました。2フロア平屋の、とてもアットホームな雰囲気の素敵な場所でした。働くまでの私は、「人生の大先輩の方々のお世話をさせて頂きながら、いろいろなお話を聞けて人生の勉強になる。なんてステキなお仕事なんだろう」と思っていました。実際に働きだしてからも、とても楽しくてやりがいを感じていました。
しかし、やはりどの仕事も大変なもので、専門職となると、尚更たくさんの壁にぶち当たりました。介護のお仕事の中にはいろいろなものがあります。私がいたのは認知症専門のグループホームです。私たち介護スタッフは、入居者の方と一緒に、適度な運動、体操をしたり、ご飯を一緒に食べたりします。認知症の方には特有の症状があり、同じ言動を繰り返したり、同じ質問を繰り返したりということがあります。この場合、割り切るのが大切で、イライラしてしまってはいけません。「認知症」という病気なのだということをきちんと理解した対応を心がけることで、自然とイライラが消えていきました。
私が一番やりがいを感じた瞬間、それは「ありがとう」と言われたときです。仕事が大変な時でも、「ありがとう、お姉ちゃん」と言われると、辛いことは全て忘れられます。介護をしていて良かったと心から思える時です。きついと思われがちな仕事ですが、現場の人間にしか実感できない楽しさが山ほどあります。介護職が日々感じるやりがいについて書かれた＜こちら＞のサイトには共感できる部分がたくさんありました。